加圧トレーニングは単なるトレーニングではない。

お久しぶりにブログです。

今日、男性の患者様から加圧トレーニングはどうなのでしょう?とご質問をいただいたので、お答えした内容の一部を上げたいと思います。

加圧トレーニングは専用のベルトを用い、適切な空圧を上腕の付け根と大腿部の付け根に装着して血流の制限を行うもの。

加圧トレーニングと一言でつなげてしまうと、単なる筋トレのイメージだけが先入してしまうのですが、当院としては加圧の臨床的側面と加圧+トレーニングとしての側面を考察して行っております。

まだまだ医療医学に通じる臨床的側面においては現在米国において研究され一定の成果のもと医療分野に認められました。これは新たな医学の導入としても大きな注目を集めている。

大がかりな研究成果はそちらにお任せするとして、当院においての加圧の臨床経験から、高血圧、あるいは高めの人からは血圧が安定したとか、上がらなくなったと、よく聞くようになったためである。いろいろ考察してみた結果、これは加圧をする前の血流の抵抗を1と仮定した場合加圧をかけると一時的に1.5倍~2倍に抵抗が上がり、その後除圧(加圧の圧力を抜く)すると、今度は抵抗が0,6~0,7まで下がる。この現象は血管が一つの筋肉でできているということであり、弾性力が増えたことによるもの。たとえばこれを血圧に当てはめると、仮に血圧150mm/Hgあって、加圧すると一時的に225mm/Hg~300mm/Hgに上がり、除圧後90mm/Hg~105mm/Hgまで下がるということでもあるのです。で、加圧状態は心臓に負担がかかっているように思われがちですが、血流が上肢、あるいは下肢に貯留された状態は心臓に戻る血流が減少しているわけです。心臓の拍出は軽い収縮で行うことができるわけです。これはあくまでも軽度のエクササイズ(加圧3点セットのみ)の場合です。加圧は心臓への負担を和らげ、副交感神経を高めるリラクゼーション効果も期待できるということです。

それと、私の見解としてウォーキング程度のエクササイズは必要ですが、糖尿病で、特にインスリン抵抗性の糖尿病などインスリンが効かないケースなど血糖をコントロールするなら運動をして糖をエネルギーとして使ってしまえばよいわけです。その場合も加圧のメリットが十分生かせると考えられます。加圧することにより血流の制限は一時的に組織内においてO2(酸素)も制限されているわけです。すると、筋肉には2つの種類の筋繊維があり、持久性や日常の労作に特化した遅筋(酸素をエネルギーとして使用)と大きな力を発揮した時に作用する(筋トレで鍛えるところ)速筋(酸素を使用せず、糖をエネルギーとして使用)という性質の筋繊維があるのです。加圧することにおいて、血流や酸素の制限は遅筋の働きを抑制し、容易に速筋の働きを強調する。と言うことでどんどん糖をエネルギーとして使ってしまえば、インスリン抵抗性の糖尿病などにも期待が持てるのではないかと。

興味のある方は主治医の先生とよく相談の上お問い合わせください。